この投稿ではそのカフェについてもう少し突っ込んで書きたいと思います。
僕は今、島出身の方と、その息子さん夫婦とともにチームとしてこの粟島の中で
プロジェクトをつくり活動しています。
そのプロジェクトの一つの要としてこのカフェはあり、
息子さん夫婦がカフェの主体として、今まで外で働きながらも今回の瀬戸内国際芸術祭の期に向けて、その準備を重ねてきたのです。
あくまで利益を追求せず、現段階でできることを考えながら、自分たちの思い描くものを形にし、前につなげていくというスタンスが今回のカフェの運営方針となっています。
そこに僕はこれからのゲストハウスづくりに向けての前段階として一緒にやらせてもらっているという形になります。
これまではチームのこと、プロジェクトのことはあまり表立っては発信してこなかったので、僕のやっていることの輪郭がみえづらいという方もおられたかと思いますが、
ざっと説明するとこんなふうです。
ということで、思い描くものはどんなものか、今できることとしてどんなことを積み上げてきたのか、ちょこっと紹介したいと思います。
まずは部屋の外に作ったテラス。
テラスの床面をはるのに使ったのが、島で昔焼かれていたレンガ。歴史はなんと150年もののレンガ。
そうしてできたレンガの床面の上に、竹林から切り出してきた竹をつかって島出身のおとーさんが壁と屋根を。
僕が目隠しの竹編の壁を。
そうして完成したテラス!
島にあるものでほとんど作り上げました。
今の生活の中では使わなくなってしまったもの、埋もれてしまっているもの、あるものを活かせばこれだけのものができるんだ。
カフェに来店された際にはぜひこのテラスも利用していただけると嬉しいです。
床はちょっとガタガタですけど、それも当時の僕を等身大にうつしだしたものですので^^
竹の涼しさ、竹の屋根から漏れてくる光のあたたかさを感じてもらえるといいなと思います!
次に家の外の壁画。
もともとはコンクリート張りの壁でした。
ここに島のおとーさん、おかーさんとの昔からの知り合い、仕事仲間のアーティスト諸戸美和子さん(以後もろさん)がこれからのプロジェクトのイメージを壁画としてデザインし、8月の猛暑と蚊の群れに襲われる中、もろさんとともにみんなでペンキをぺたぺた塗り、絵を描きあげました^^
あのコンクリート張りの壁がこんなに色鮮やかで、ストーリーのある壁に生まれ変わりました!
プロジェクトの象徴であるもろさんの壁画。
ほっとするやわらかさ、なんだか元気になるあたたかさがあるこの壁画が僕は大好きです。
そんな世界をこの粟島につくっていきたい^^
ちょっと長くなってしまったので今回の紹介はこのへんにしておきます。
こうやって小さな島の中で自分たちの手で何かをつくりだす中で感じることは、ひとつのもの、そしてひとりの人の大きさというものです。
限られた中だからこそ、ひとつのものをどのように活かすことができるかということが大きいし、活かすことができれば本当に大きな力をもつものななる。
島という人の少ない場所だからこそ、ひとりの人がもつ存在や力の大きさ、その人のもつ縁が大きな力になる。ひとりという存在こそが何より大事なものだと感じる。
このカフェを手伝わせてもらうなかでも足を運んでくださる方、そのひとりひとりの大きさを感じながら、大事にしながら、前につなげていけるように頑張ります!
カフェオープン期間中にちょこちょことこのブログでもカフェの様子を発信していきたいと思いますので、気にしていただけると嬉しいです。
ではまた^^