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2014年4月14日月曜日

春。振り返りと始まりの季節。

この島に来てから2回目の春。
あっという間に一年が過ぎたなぁ。
ほんとに時がたつのはあっという間だ。
僕がこの島に初めて来てからもう2年ちょっとが経つんだなぁ。
あっちゅうまだ。

一年の始まりの季節の春を迎えるといろんなことを思い出すから
島にたどりつくまでの経緯を書いてみようと思います。


僕はそもそも国際協力の学部にいて、
「国際協力とか海外で人のために何かやってるってすげぇなぁ」
って思ってた。
だけどもカンボジアを一人旅してるちょうどその時、あの大震災と原発爆発が起こった。
「貧しい」って言われてるカンボジアから、「豊か」って思ってた日本があんなことになってる様をみたんだ。
お金がなくてもニカって夢を語る子どもたちのいるカンボジアから、原発で暮らしを奪われてる日本をみたんだ。
日本に帰ってからも復興がなんとも進まず、政治家は口だけ、大多数の人は他人事、自分も何も出来ない。
何が豊かなんだ?
なんでも揃ってる暮らし、お金さえあれば何でもどこでも手に入れられる、
だけど、欠けてる、大事なもの。
なんだか冷めてるのかな?人の心、近いようで遠い人とのつながり。。。

そんなふうに感じてたころ、香川でボランティアをしてるときこの島と出会った。
この島で自分たち、これからの世代の未来を自分たちの手でつくろうともがいてるひとたちに出会った。
こんなちっちゃな島で少数派であろうと未来を変えるために前を向いてるひとたちに出会えた。
こんな世間知らずのぼくにも誠実に向き合ってくれるひとたちに出会えた。

最初の出会いは強烈なインパクト。
鍋をご馳走になりながらむちゃくちゃ叱られました。
違う道にいってしまいそうなぼくをぼこぼこにしてくれました。
手加減の無い言葉。
初対面であんなに叱られたのは初めてでした。
でも、損得とかじゃなく思いでぶつかってきてくれたからこそ、人に対する誠意を感じたし、人として心から尊敬できて、
この人たちと戦っていきたい、この人たちとこの島でおもしろいものをつくって生きていきたいって思えた。

そしてその人たちがこの島で描く未来が僕が感じてたこの国の違和感を埋めてくれた。
光が見えにくい今の社会のなかで、僕が描きたい未来を照らしてくれた。

何より「人」で、そして次に生まれ育つ世代。
人が活き、そんな社会を次の世代に受け渡していく。

そのひとつのモデルとしてのフィールドにしていくために
ぼくはこの島を自分が生きていきたい居場所に決めた。

これがざっとしたこの島と一緒にやってるチームのみなさんとの出会いの経緯。
そして今、人が活き、人がつながる居場所としてのゲストハウスをつくるためにもがいてる。
人をほんとの意味で活かしたり、人をつなげるってこと、そしてその先にみすえるものは決して簡単なことじゃない。
だけど、僕の好きなパンクバンドは言ってた。
「政治でもシステムでもなんでも全部つくったのは人なんだ。
 だから人がそれを変えられないはずなんてないんだ。」
そのとおりだと思う。
そうやって時代はつながれてきたんだ。
より良い時代を、より生きやすい社会を、より豊かな社会を、より幸せな未来を。
そしてこれからの時代をつくっていくのは僕たちの世代だ。
僕たちの世代が次の世代に受け渡していきたいものを考えて、つながって、広げていけたら。
そのためのゲストハウスを。この島から。

なんとしてでもつくりあげたいんです。
僕にとってはゲストハウスができてやっとスタート地点なんだ。

そのために日々ひとつずつ。
みんなが集まる居間もちょっとずつできてきたし。
今日はチームのお兄さんに庭のことでアドバイスもらえたし^^
この島ならではのすーっと、ほっと、わーっとできる空間づくりを。

2年目、より濃い時間を。
今年もあっちゅうまかな。
よし!あしたも大事に。
おやすみなさい☆