先月末で完成した五右衛門風呂が大好きで、
バイトの休みさえあれば毎日のように入ってる。
真っ暗ななか、月明かりに照らされて、星空見上げて、波の音を聴いて。
ほんと贅沢な時間。
幸せな時間。
大切な時間。
つくっていた時のことを思い出しながら
一緒に作った人のことを思い浮かべながら
これから入ってくれる、入ってほしい人たちのことを想像しながら。
ぼーっとぼーっと。
今日は「活きる」っていうのはどういうことなのかっていうことをぼーっと考えてた。
ついこないだいつも畑のことをはじめいろんなことを教えてもらってるあきおさんとも話してたこと。
ぼくらはいかされいきてる。
畑に出て土をさわってると感じる。
毎日毎日晴れの日も雨の日も、朝も夜も、虫や病害にさらされながらも、野菜たちは根をはり息をしてただただまっすぐまっすぐより環境に適した強い子孫を残すためにいきてる。
野菜たちにも歴史がある。
鶏たちにご飯をあげたり遊んだりしてるなかで感じる。
こいつらがひよこからぴよぴよ言いながら頑張って大きくなって産む卵が食卓に並ぶ。
鶏たちにもストーリーがある。
五右衛門風呂をつくって自分で火起こしして感じる。
材料にした瓦やレンガにも誰かの手が加わってること。
火があたたかいこと。炭がきらきらきれいなこと。
ものにも思いがある。
エネルギーにもあたたかさや安らぎがある。
いろんなものや命や人からいろんなものをいただいて今がある。
自分がなににいかされてるのか。
自分がなにの上に成り立っているのか。
誰かの思い、誰かの支え、誰かの言葉。
そういうものがちょっとでも見えてくると自分がいきていることを知り感じることができるのかな。
ただ心臓が動いて「生きる」だけじゃなくて
心が感じて「活きる」。
オープンに向けて作りこんでるなかで
もちろん続けるために考えなきゃいけないことはたくさんあるけど
やっぱりただ雰囲気が良くてただ宿泊する場所としてではなく
そういうことがちょっとでも見えて自分の生活に何かを持ち帰れる場所でありたいな。
そんなことをぼーっと思い返してた五右衛門風呂でのひとときでした。