この間でいろいろと話をしてくれたり聞いてくれたり、アドバイスやメッセージを送ってくれたみなさん、ありがとうございました。
前回みんなを巻き込んでひとつの共有の場をfacebook上でつくろうという「Share Bar」の企画は焦ることなくぼちぼちとやっていこうと思います。
それより何よりまずは僕が自分の考えてること、感じてることを発信していかなくちゃいけない、そうやって自分の内をみせていくことで少しずつ共有するものが増えて共感につながっていったらいいなと思います。
そういう中でみんなと意見を交わしたいと思った題材を「Share Bar」という場を通じて一緒に考えていけたらと思っています。
自分個人の発信と「Share Bar」での共有を同時進行でやっていく形がとれればと思っています。
さて、僕は今、夜の時間を島の外のパチンコ屋でのアルバイトに充てています。
少し前の僕ならこうやってみんなの前で「パチンコ屋でバイトしてる」なんてことは言えなかったと思います。
正直僕はパチンコをする人に時間やお金の使い方などの面で良い印象をもてなかったし、パチンコ自体要るのかと思ってました。
働き始めた頃も、「毎日毎日なんでこんな害の多いところに来るんだ」とか「パチンコ台睨んでてても何も生まれないだろ」とか「若いのにこんなとこで時間つかうなよ」とか思うこともありました。
そこで反面教師としてお金や時間の使い方を考えさせられることも多かったわけど。
だけど、もちろん接客業をする者として良くない姿勢だし、それ以上にみんなと「共有したい、共感したい」と叫んでいるのに、自分が直に接している人の背景や心理を考えずに斜めに見てしまっている自分に気づきました。
こんな姿勢じゃあ何かを共有したり共感することなんて出来るはずないなと。
誰かと何かを共有したり、「そうだよね、そんなこともあるよね」と共感することにおいて、もしかすると一番その妨げになるのは「おかしいんじゃないの、ばかじゃないの」と相手を斜めから見ることなのかもしれない。
スポーツに表すとわかりやすいかもしれないと思うので、スポーツに例えてみると、
テレビや観客席で試合を見ている側は「なんであそこであんなプレーをするんだ」とか何だっていうことができる。プレーをする側じゃない外側から全体を見渡すことができるから批判したり何もかもわかったようなことをいうことが出来る。
だけど一方でプレーをしている内側にいる人にしかわからない臨場感や心理がある。緊張して思う通りにできないこともある。プロにしかわからない世界もある。毎日努力してきた人にしかわからないものもある。
そういうふうにお互いに違う立ち位置にいるから見えてるものが違って、お互いに距離があるから共有できるものが少なくなる。外側は外側で思うところがある一方で、内側は内側でそんな外側に「お前らにはできないだろ。お前は何もやってないじゃん。」となったりする。
極端かもしれないけど、斜めにみるっていうのはそういうことなんじゃないかなと思う。
斜めにみてると自分の正しさは自分の中では強まるかもしれないけど、結局相手のことはなにもわからないままなんだと思う。
正しさや間違いなんていうのはどこまでいってもわからないし、それぞれに「これが正しい」っていうのをもってるはずだから。
自分のなかでの正しさは誰かに押し付けることなんてできないだろうと思う。
だから共有して「そういうのもありだね」って言えたらいいなって思う。
じゃあどうしたら共有していけるのかなって考えたとき、
僕にとってその一つのイメージはライブだ。
それぞれ手を上げたり動き出したり違うやり方だけど、ひとつの演奏、音をもとに一緒にその場の空気を感じて楽しむあの場。
「楽しさ」っていうのは単純だけど、共有し共感するための大事な感覚なんじゃないかと思う。
「楽しさ」も人それぞれだけど、「楽しい」という感覚なら隣の人と分かち合える気がする。
そういう「楽しさ」という感覚を周りに伝染させていくことができたら共有していくことが出来るんじゃないかと思う。
斜めからみるんじゃなく、この人の楽しみはなんだろうと思いをはせることができたなら共感することができるかもしれない。そしたら「こういうのも面白いんじゃないか」って広げていくこともできるかもしれない。
僕がそういう心持ちになってパチンコ屋に来てるおばちゃんやお兄ちゃんと一緒に笑い合うことで、パチンコ台とじゃなくて人とふれ合うのも面白いかもってなるかもしれない。そしたらちょっと何かが自分の中で広がっていくかもしれない。
同じとこに立って「楽しみ」を共有できたら、共有できる範囲も広がったりと何かが広がって、何かが変わっていくかもしれない、と僕は思っていたいです。
そうやって共有や共感できた先に見えてくるものはすごく素敵なんじゃないかと僕は思うんです。
ものを燃やしたとこから生えてきたこの毒キノコもまっすぐに見てやるとうまそうに見えたり・・・とかないね。