osp

osp

2014年6月1日日曜日

庭づくり進行中。

おひさしぶりです。
おひさしぶりになってしまいましたけども、
ゲストハウスづくりは今年の夏に向けてしっかり走り続けてます。
あったかく、いやもう暑いほどの5月のスケジュールは外回りの整備を目標として組んできました。
隣家との間に島の竹を切り出してきて竹垣をつくったり。
今日はそんな外回りの整備の中でも現在進行中の庭づくりについて。

みんなが集まる居間に面してる庭。
三週間前くらいまではこんなかんじ。

春には桜の花が咲いてさくらんぼの実もつける。
そこに彩りを加えてほっとするような景色をつくりたいというのが最初の思い。
でも「庭でストーリーをつくることができるんやで」とアドバイスをもらって、
ただの庭じゃなくてこの島の魅力が少しでもわかるような庭をつくりたいという思いに深まった。

そこからはどんなストーリーを描くかを練って、
色合いはどうするかをクレヨンでノートに描いて、
じゃあどんな花を植えるのかを苗屋さんに見に行って考えて。
庭の雑草や水仙を抜いて掘り返して。

花や造園に関してはド素人。
自分で見て考えてイメージして土を触って。
でもそうする中でしかわからないことはたくさん。
庭の土はどんなかんじなのか、どんな植物や虫が生きているのか、一日の流れのなかでどう変わっていくのか、とかとか。
それからまたアドバイスをもらって。
島で去年の芸術祭ではカフェを営業してたあきおさんの専門は造園。
あきおさんの植物に対する考え方に影響されて畑や庭をやりたいと思った。
その考え方は「いかに植物を活かすか」ということ。
効率や形や見た目じゃなくって、植物や土の本来の力を活かして生かしてやるかが根本にあるんです。
人間本位じゃないあきおさんの教え方には命を感じる。
そんな人がそばにいてくれて考えさせてくれて教えてくれてってするのはほんとに幸せなことだなって思う。

だから土をさわって命にふれることも幸せに感じれる。

そんな過程のなかで、描いた庭のイメージは『夕焼けの海』。
ゲストハウスの目の前に広がる浜で夕方に見える景色を庭でつくりたい。
夕日から海をつたってはしる光の道を花で演出したい。
やりたいと思ったら欲張りでもやりたいんだ。

今日は大阪から来てくれてるまりちゃんと一緒にそんなイメージの土台づくり。

花が苦しまないように、けど甘やかさず自分で立っていけるように根張りのこと、水はけのこと、横に立ってる桜の木のこと、丁寧にアドバイスをもらいながら、まずは斜面になってた土台を平にしてから、波をかたどる畝たて。
高さや間隔がずれるだけでも根張りや水はけが変わってくる。
畝は花が生きていくための大切な土壌だ。

そして早朝から何時間もかけて花たちのベッド、海の波ができた。


こうやって何時間もかけて土台をつくってみて、
まだまだぼくには「花を活かす」ための知識や技術が足りないな。
自分がやりたいっていう自分本位なだけじゃだめなんだな。
思いがあるなら知らなきゃ。
ひとつひとつの花の特性や土の特性を知ってやらないと活かしてあげることはできない。
それは人と同じだ。
命を活かし、生かす。
ぼくのテーマ。
そしてイメージに近づけていくための工程のイメージや思考もまだまだ足りない。
形ばっかりにこだわってちゃいけない。形よりも大事なこと。
畝の高さ・畝感の深さはどうするとどうなるかももっと緻密に考えないと枯らしてしまうことになってた。
「これでいけるかな」とかじゃだめだ。
命を甘くみちゃだめだ。
「こうしたい」ばかりじゃだめだ。
命に自分をおしつけちゃだめだ。
ゲストハウスオープンの前に今こうやって庭で作業をできてよかった。
ほんとに植物にはたくさんのことを教えてもらえる。

できあがるまでやることはいっぱい。
大事に大事に進めていきます^^
この子たちが元気いっぱい花咲かせていきていけるように。