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2013年11月1日金曜日

やっぱり人だよ。

瀬戸内国際芸術祭が開催され、SILENT Cafeがオープンし、
最後の一週間となりました。

この開催中・オープン中の1ヶ月に
描いていたことを実際に自分たちで実践する中で感じたこと、考えたこと、
たくさんあります。
実践する中でしか得られないものがやっぱりたくさんあります。

そのなかのひとつが、一人の「人」っていうものの大きさです。
これは前回の投稿の中でも最後に少しだけ書いたことだけど、
僕にとっては大きな得た感覚なので
今日はしっかり書いてみようと思います。


普段は閑散としていて人が歩いてるところを見ることさえまれなこの島。


そんな小さな島で開催された、知名度の高まりつつある瀬戸内国際芸術祭。

その期間に合わせてオープンした僕たち若者のプロジェクトのSILENT Cafe。

そんなカフェに足を運んでくださるお客さん。


この期間中は土日の天候が悪いことも多くて
作品の展示会場からは離れてるこの地区まで歩いて来られるお客さんがほとんどゼロに近い日もありました。
それはほんとに嘘ではなく。
だからこそ
手渡したビラを見て歩いてきてくれるお客さん、
webで見て目的地のひとつに加えてくれたお客さん、
看板をたどって来てくれたお客さん、
そのひとりひとりのお客さんが嬉しくて力になる。
そのひとりのお客さんが言ってくれる一言、見せてくれる笑顔があったかい。

「ほんとに優しいお客さんが多いなぁ」
ってみんなでいつも言ってるけどほんとにそう感じる。

それはこういうところ、人がもともといるわけじゃない場所、島の空気の中だからこそ深く感じることなのだとも思う。

お客さんだけじゃなくて、カフェや僕たちのプロジェクトを一緒に動かしてる仲間にしてもそう。
忙しく動きまわってる中でふと「この人がいなかったら」と思うことがよくある。
一人のその人がもってる存在感、考え、感じ方、アイディア、スキル、そのひとつひとつがものすごく大きいなって感じる。

僕は大阪にいた頃もラーメン屋さんでバイトをしていたけれども
その頃よりももっと濃く一人の人の大きさを感じる。
人ってこんなに大きんだなぁって改めて感じる。
お客さんが来てくれて、人がいてくれて当たり前じゃない場所だからこそ。
僕たち人を血の通ったあたたかい存在に浮かび上がらせてくれる空気感のある島だからこそ。

島の中で遊びまわる子どもたち。


無邪気な笑い声を響かせてくれる子どもたち。

子供が今はいないこの島だからこそ感じる子どもたちの純粋さ、明るさ。
開放された空気の中だからこそ解放される子どもたちの純粋さ、明るさ。


こういう島の対局にある都会が決してダメなわけじゃない。嫌いなわけじゃない。
ただそこでは見えにくくなるものがここではくっきり、はっきり見えるようになる気がする。
人が本来できる・まかなえるキャパを超えるものや効率を求めるから機械が必要になって人の存在が薄くなる。例えばね。
そんなのが都市には多い気がする。
さっきもちょっと話してたことなんだけど、人の心が潤わない。

人の規模でやったらいいじゃんかと僕は思う。

だから一般的にいわれる「グローバルに」とかいうのは僕は信用ならない。
人が見えなくなるようなことはしなくていいと思う。
それで潤うのは誰か一部の懐だけであってグローバルな人の心ではないだろうから。

ちょっと話が大きくなって観念的になっちゃったけど、
人がもつものってそれだけで十分大きなものだと思う。
人はその存在だけで十分何かを、誰かを満たしうるものだと思う。
そんなあたたかなものだと思う。
それを僕は今回のこのカフェをお手伝いさせてもらう中で改めて感じさせてもらった。

だから僕はこの島に人が来て、集まるようになって、住むようになればこういうことができるんじゃないかっていう可能性、未来にすごくときめく。
それがひとりやふたりでも。
そこに子どもが来て、生まれてってしたらどんな未来が拓けるだろうって。
そうやって人が活きて、島を活かしていければいいよなぁって思う。
僕はそう思う。


だから明後日からの最後の三連休も、来てくれるひとりひとりのお客さんを大事にして、
人のあったかさを感じながら前につながる形を模索していきたいなぁ。

コーヒー片手に砂浜で夕日を眺めてぼーっとしてたらほっとするよ。
なぁ。



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